リノベーションは費用がかかるもの。また一度行ってしまうと後戻りができません。そのため計画には充分な時間をかけ、どのように建物・空間を変えたいのか、主役である施主が明確なビジョンを持って進めることが何より大切です。
リノベーションの目的
計画にあたっては、まず施主自身がリノベーションで何を実現したいか要点を整理し、建築家や工務店に相談することになります。どちらに設計を依頼するかはリノベーションの内容や規模によるでしょう。改修内容がユニットバスの取り替えやトイレのバリアフリー化のように、限定された小規模の工事であれば直接工務店に依頼するので充分でしょうし、大きな間取り変更を行いたい場合には設計経験豊富な建築家に依頼するという選択肢も検討するといいでしょう。
一定の設計料が発生しますが、建物の設計というのは単なる表面的なデザインではなく、構造的なこと、風の流れや光の移ろいをどうコントロールするかといった目に見えない部分、配電や排水といった機能的なことまで一体で扱う必要がりあます。それらの要素を総合的に検討した上で意匠をまとめ上げる力があるのは、やはり訓練された建築家です。
依頼する工務店や建築家は、建築雑誌・情報誌やホームページで情報収集して、自分のイメージに合う建築を手がけているかところを探しましょう。また、人からの紹介や地元で定評のある会社を選択するのもひとつです。